ずる

選手権 県大会 初出場、



一戦一戦一瞬一瞬に命を懸けた。



あの頃の自分は、



純粋過ぎて『勝ち続けられる』と、毎日信じていたから、



とても感心する。



県大会 1回戦



VS 阿智高校



前半はベンチスタート、歯がゆい試合展開に『このままじゃ終わっちゃうぞ!』負けたくない思いが体から溢れそうだった。



前半(0‐0)



監督が、



『後半、瀧本行くぞ準備しろ!』



『絶対!勝つ!』
魂をプレーに込めた。



後半(1‐0) 勝利


2回戦 進出 VS 東部高校



試合が終わった後、生意気な後輩が言った。



『譲が入ってから、変わった!』



その時は、



そんなふうに言われた事が無かったから、ただ嬉しかった。



今になって考えると、



試合の流れを変えられる程の技術なんて、まったく無い。



『負けたくない!』と言う気持ち、



叫ぶような大きな声、がむしゃらにピッチを走りまわるプレー



自分が、変えた訳じゃない、



チーム全体が『ここで最後にしない』



ひとつになってくれた。



準決勝は悔しい結果が待っていたけど、



試合中にケガもしたけど、



そこを目指す時間は短期間で技術を向上させ、



勝つためなら『エリア内で足もとへ頭から行きケガをしたとしてもPKをとる』



本気で決めていた。



4800秒の為に燃焼し続けた。




とてもとても長い時間が過ぎて大人になった。



今は高校名も変わったけど、



長い夢のような時間を過ごさせてくれた。


ありがとう…


信工サッカー部